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胡蝶蘭の育て方:3〜5月

環境

春の日差しは強いので、直射日光は当てないように気をつけましょう。レースのカーテン越しの半日陰が最適です。5月以降の十分気温が保てる時期は、風の通る屋外の木の下の日陰などが最適です。春でも夜間は気温が下がるようであれば、窓辺に置かず、部屋の中央に移しましょう。

水の与え方

水やりは、3月は水ごけが乾いたなと思ってから1〜2日、間を空けてから水をやる程度。4月からは徐々に増やし、5月の終わりには、鉢に手を入れ乾いていたらたっぷり水をやる様にしますが、「徐々に」が大切です。急に多くやりだすと根腐れを起こしてしまうことがあります。4月でも低温期は水やりは控えめにしましょう。

胡蝶蘭の育て方:6〜8月

環境

風通しの良い場所に置き、30度以上にならないようにしましょう。屋外の風通しの良い木の下の日陰ぐらいが最適です。屋外なら薄いカーテン越しの日光で、夏場の直射日光は葉焼けの原因になりますので、直射日光には当てないよう気をつけましょう。
(注1)もし、直射日光など強い日差しにより葉が茶色く変色してしまったら、その部分だけ切り取りましょう。切り取る時は、雑菌が入らないよう、加熱消毒したよく切れるナイフで切り取ります。
冷房の風が直接当たる所は避けましょう。

水の与え方

早朝に鉢の中に指を入れてみて乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。日中には水をあげないで下さい。夕方には霧吹きで葉水をあげると良いでしょう。6月からは水やりのかわりにラン用の液肥を1500〜2000倍に薄めて与えてください。7月・8月は7〜8日に1回程度ラン用の液肥を1500〜2000倍に薄めて与えてください。

胡蝶蘭の育て方:9〜11月

環境

20度前後を目安に、屋外に出している場合は早めに取り込むようにしましょう。
室内のレースのカーテン越しの日光を当てましょう。
残暑が厳しい場合は、夏同様屋外の風通しの良い木の下の日陰に置きますが、夕刻には早めに屋内に取り入れます。

水の与え方

気温の低下とともに、水やりは少なめにしていきましょう。
屋外に置くものは鉢の中に指を入れてみて乾いたら水をやる、屋内に置くものは鉢の表面が乾いたなと思ってから、1〜2日、間を空けてから水をやる程度にしましょう。
肥料の必要もありません。

胡蝶蘭の育て方:12〜2月

環境

レースのカーテン越しの半日陰、または直射日光の状態で育てます。直射日光を当てると植物は丈夫に育ちます。
特に、朝日には当てた方が良いでしょう。昼間は窓のそばに、夜間は部屋の中央に移動して発泡スチロールかダンボールの箱に入れてあげましょう。暖房器具のそばや直風は厳禁です。

水の与え方

水は乾いてから与えてください。2週間〜3週間に1度、根元へ。空気が乾燥してますので、苔の表面はすぐ乾きますが、中のほうは湿っています。よく確認してください。
苔の表面が乾いたからといって水をあげてしまうと根腐れの原因に…。水をあげる時は、晴天時の暖かい午前中に、できれば「ぬるま湯」をあげてください。
夕方や夜に冷たい水をあげると根が凍傷にかかり根腐れ(注1)をおこしやすくなります。部屋が乾燥しているときなどは、葉に霧吹きなどで水を与えると良いでしょう。
肥料をあげる必要はありません。(注2)

(注1)葉が黄色く変色してきたら根腐れが始まっています。
(注2)冬季の肥料は避けてください。肥料は3月下旬〜9月上旬の間に与えましょう。室温を常に20度〜25度で保っている環境があれば別ですが、冬場の家や事務所の中は夜間とても冷えますので下部が弱っています。

胡蝶蘭の育て方 全般

胡蝶蘭の育て方。

丈夫な胡蝶蘭を育てるには、光・通気・水やり・肥料・湿度・温度が大切です。

特に光は大切なものです。苗の生長には光の強さと十分な日照時間が大切です。
胡蝶蘭は弱光性の性質を持つランなので直射日光をあてると冬でも日焼けを起こしてしまいますが、日焼けを起こさない程度の強い光を長時間当てることが大切です。
特に5・6月が株の生長期に当たるので、一日14時間程度の日照時間が好ましいといえるでしょう。

そして、通気も大切になります。通気で風を起こすことにより葉焼けが起こりにくくなり、より強い光を当てることが出来ます。
また通気は微風が起こることにより植物の生理作用を活発にし光合成や呼吸の効率が高まります。

水やりの技術が胡蝶蘭の質を左右する大きな要因となっているといえるほど、水やりは大切です。
水やりをすることの大目的のひとつに鉢の中の空気を入れ替えることと酸素の供給があげられます。そのためちょろちょろと水を与えるのでなく、冷たくない水をたっぷりとあたえます。また根腐れを防止するために鉢の中を一度乾かす必要があります。
完全に乾いたのを確認したっぷりと水を与えるのが大切です。ただし乾かしすぎると生長障害を起こしてしまうので注意して下さい。
(注意)よく大き目のバケツにたっぷりと水を張り、その中に鉢ごと胡蝶蘭を浸ける水やりの方法が紹介されてますが、水分補給という目的には沿いますが、空気の入れ替えや酸素の供給といった目的を考えるとお薦めできません。

肥料は基本的には薄い濃度で与えます。理由は自然の状態を想像してみてください。
もともと胡蝶蘭は木に着生しているものなので肥料をそんなに必要としないのです。
ただし鉢で育てることを考えて、生長を促進させるために薄めた肥料を与えます。

胡蝶蘭が最も快適と思う気温は15〜30℃以内です。15℃以下になると胡蝶蘭は休眠状態になります。
最低でも10℃以上を保つようにしてください。30℃以上になると光の強さにもよりますが日焼けを起こしてしまいます。
株が良く生長する条件は他の環境にもよると思いますが、昼間28〜30℃ 夜間24〜26℃
花を咲かせる時期は昼間25〜28℃ 夜間18〜22℃程度がよいと思われます。

胡蝶蘭は夜間にCO2を吸収します。CO2を多く吸収するためには夜間の湿度が高く、気孔が充分ひらく必要があります。このため株の段階でも夜間温度を下げるため、温室中一面に散水し水を蒸発させ湿度を上げて生産する生産者もいるほどで、夜間に湿度が高いことが大切です。
夏の高温時は葉水を与えて強制的に葉温を下げることも大切です。
胡蝶蘭の原産国は東南アジアです、タイやマレーシアなどの熱帯の国々です。
胡蝶蘭の原種は、その国々にあるジャングル(熱帯雨林)の中で木にはりついた形で生息しています。
ジャングルでは、1日に1回雨(スコール)が降ります。上空で木々が雨しずくを葉で集め、幹を伝って地上に雨水をしみこませます。
この際に、胡蝶蘭は水分を吸収します。そして栄養は、木の表面から取り込んでいます。
一日に一回スコールが降り、生い茂った葉にさえぎられるため、直射日光が当たらず、
夜間も蒸し暑いという状態が胡蝶蘭にとって過ごしやすい環境といえるでしょう。

胡蝶蘭 育成用語集

胡蝶蘭や胡蝶蘭の育成をする上で、知っていると得をする(?)用語集です。

花になる茎のこと。成長するとつぼみが出てきて花が咲きます。

葉だけがしげる芽のこと。

葉や花芽がついている茎のこと。

前の年のバルブなどや葉などのついていないバルブのこと。

花茎。花がついている茎。

花がつき、葉芽ができ、バルブができ根も出てきた状態。

樹木や岩などの根を張り自生している蘭。

根が腐ってしまうこと。水の与えすぎや肥料の与えすぎで起こります。ラッピングしたまま長い間放置しておくと、鉢の中が蒸れて根が腐りやすくなります。

葉にかける水のこと、霧吹きやジョウロで直接水をかけます。

夏の強い日差しや、高温によって起こる障害です。

大きくなった株を分割して増やす方法。

一回り大きな鉢に植え替えること。

化学物質が含まれた肥料。チッ素・リン酸・カリの成分がバランスよく組み合わされています。

液状の肥料のことで、即効性があります。

鉢の中に混ぜてしまうのではなく、根の上に置いてく肥料のこと。

植え込み材料。水ゴケが一般的ですが、最近ではバークが増えています。他に軽石、鹿沼土など様々な種類があります。

針葉樹の樹皮から作られます。

光をさえぎること、胡蝶蘭を強い日差しや葉焼けから守るため夏は遮光が必要です。レースのカーテンやよしずなどが最適です。

遮光、防寒、暴風、さらに水分の蒸散を防ぎます。

バイオテクノロジーの一つで、新芽の生長点を細胞分裂によって増殖する技術のこと。親株と同じ花、同じ性質のものになります。

簡易温室のことで、手軽に防寒・保温ができます。

胡蝶蘭の花が終わったら

胡蝶蘭の花が終わったら。

他の花に比べ、長い間楽しめる胡蝶蘭でも、やがて花が落ちます。
花が落ちはじめたら、また綺麗に花を咲かせるために次のことをお試しください。
全ての花が落ちる前に出来るだけ早めに切花にして、株を成長モードにすることをお薦めします。
花茎を切ったら、植替えが必要であれば植え替えます。
そして、花茎を切った後、一度冷たくない水を大量に掛け流して、植え込み材料から不純物を出来るだけ流し去ってください。

胡蝶蘭が日本で適応しやすいライフサイクルは毎年一回です。
春開花期(必要があれば植替え)晩春から秋10月まで成長期(真夏に一旦休止する場合もあります)
初冬に花芽分化期(花目が出てきます)早春に花芽伸長期(急激に花茎が伸びます)と、このようになっていますが、株が若かったり、胡蝶蘭にとって心地よい環境にあると、このサイクルが短くなり、2番花が早く咲きます。

しかし、2番花を咲かせると成長の期間が取れなくなり、株が小さくなる場合が多いです。
ライフサイクル以外に花芽が出た場合、かわいそうですが切り落として株に体力を溜めてください。

置き場所は直射日光に当たらない明るくて、風通しの良い場所が最適です。
また、植え替える際には素焼鉢をお薦めします。

化粧鉢(表面に光沢があり、ツルツルしている鉢)にミズゴケで植える場合、
鉢表面からの水分の蒸散がありませんので、ミズゴケが保持した水分は植物に吸い上げてもらうか、鉢表面からの蒸散になってしまいます。
素焼き鉢の表面積は多孔質ですので微細な孔が無数にあり、その入り組んだ広い表面すべてから水分を水蒸気として蒸散できます。

胡蝶蘭が吸い上げる水の量の何倍にも当たります。化粧鉢ではその部分がありませんから、水持ちが良すぎてしまいます。
その水持ちの良さが胡蝶蘭の根にはかえって邪魔になり、根腐れの原因になりやすいのです。

花芽の切り方

花落ちしはじめたら、花茎を切ると良いのですが、切る場所は、根本から切ったほうが、新しい花芽が別の所から出て、見た目も良いのですが、花芽には良く見ると節があり、この節の根本から2節より少し上から切ったほうが初心者にはわき芽が出て花がつかせやすいでしょう。